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コウスケ氏 FXインタビュー「日本でも世界でもコンテスト入賞!証明された実力者」

コウスケ氏 FXインタビュー「日本でも世界でもコンテスト入賞!証明された実力者」

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元ミュージシャンという異色の経歴の持ち主で、世界的権威のあるトレードコンテスト「ロビンスカップ」で2回も入賞を果たしているコウスケさん。

そんな業界きっての実力派トレーダーが使っている、チャートパターンを応用したオリジナル手法とは?

聞き手:鹿内武蔵/本文:落合彰

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チャートパターンを用いたブレイクアウトFX手法

―ロビンスカップで好成績を残しているコウスケさんに対しては、やはりトレード手法の公開を望む声が多いと思います。まずは、初心者向けのトレード手法を教えてください。

今回お伝えするのは、日足で出現する「ダブルインサイドバー」や「ダイヤモンドフォーメーション」といったチャートパターンに着目した手法です。

ダブルインサイドバーを利用する上で、まずインサイドバーの形を知っておく必要があります。インサイドバーは、2本のローソク足で構成される組み合わせの一つで、前日のローソク足の価格範囲に翌日のローソク足が収まる形になります。このインサイドバーが2連続で発生するパターンがダブルインサイドバーです。

ダブルインサイドバーを形成する3本のローソク足の高値同士、安値同士を結ぶとペナントができます。このペナントの中身を紐解くために8時間足や4時間足といった下位の時間足で見てみると、同様にペナントのチャートパターンを描くことが分かります。何が言いたいかというと、闇雲にいろいろな時間足のチャートを見るよりも、日足でローソク足のパターンを認識し、それに合わせて下位足でもチャートパターンが発生しているかどうかを見ていく方が、分析の時間効率が良いということです。

一方、ダイヤモンドフォーメーションは、文字通りダイヤモンドのようなひし形を描くチャートパターンです。ダイヤモンドフォーメーションでは、チャートがひし形を形成するにあたり、まずアウトサイドバーが出現します。アウトサイドバーはインサイドバーと逆の形で、前日のローソク足の価格範囲を翌日のローソク足が超えるパターンです。アウトサイドバーの次にインサイドバーが出現するとひし形が完成し、下位の時間足でもダイヤモンドフォーメーションを形成します。この下位の時間足で出現するダイヤモンドフォーメーションの上限や下限をブレイクラインとして捉えておくと、どちらかに抜けた際にエントリーしやすくなります。

―エントリーの方向はどのように判断しているのでしょうか?

大原則として、月足や週足の動きを重視します。月足や週足といった長期の時間足で大局的なトレンドを確認し、日足でチャートパターンが出た後に、そのトレンドに沿って下位足でブレイクアウトを狙っていくイメージです。例えば、最近のユーロドルは月足や週足で大きな下降トレンドと判断できるので、その流れに逆らわずに下方向のブレイクアウトを狙います。基本的に、エントリーは1時間足や30分足で行います。

利食いや損切りに関しては、1日の運動量を参考にして決めています。ここでいう運動量とは、直近〇日間の平均値幅のことです。私は運動量を自動的に取得するツールを使っていて、それを基に決済しています。例えば、ユーロドルの直近24日間の平均値幅は約110pipsなので、リスクリワードを1対1とするなら大体その半分の55pips程度を目安に決済します。

―その他に注意点などがあれば教えてください。

この手法に限った話ではありませんが、資金管理を徹底して運用する必要があります。1日の運動量は通貨ペアによって異なり、今はユーロドルよりもドル円の方が2倍くらい動くので、それに合わせてロットを変えていかなければなりません。例えば、ユーロドルを100万通貨で取引しているなら、リスクを考慮してドル円は50万通貨の取引にするなどの調整が必要というわけです。取引時点でボラティリティが一番高いものと一番低いものを認識し、それを基に資金量を調整すると良いでしょう。

ミュージシャンからFX投資家に転身して成功

―話は変わりまして、FXを始めようと思ったきっかけや現在に至るまでの経緯を教えてください。

私はもともと福井県で育ち、18歳のときに音楽活動をするために上京しました。それから15年間くらいはずっとミュージシャンの仕事をしていたのですが、当時活動していたバンドの解散をきっかけに音楽に見切りをつけ、投資の世界に進みました。音楽だけの収益では生活が不安だったので、資産を増やすために最初は投資信託を始めました。当時は何を買っても儲かるアベノミクス全盛期だったので、それなりに利益を上げることはできましたが、そうなると欲が出るのが人間です。もっと儲かる手段はないかと探しているうちに、効率的に収益を上げられるFXの存在を知りました。

―FXを始めた当初はどのような勉強をしていましたか?

最初は何も勉強しませんでしたね。私がFXを始めたころは、ちょうど消費税が8%に上がるタイミングで、消費税増税のときは円安になるというアノマリーがあり、それを鵜呑みにしてトレードしていました。その年はアノマリー通りにドル円が上昇していったので、うまく収益を得ることができたのですが、高金利通貨にも手を出してしまい大失敗しました。2015年に起こったチャイナショックで、3年間で積み上げた収益の半分を1日で失ってしまったんです。それを機に、きちんと勉強しようと決意しました。具体的には、師匠や先生をつけて収益を上げる方法を会得していきました。

―師匠や先生はどうやって見つけたんですか?

とにかくいろんなコミュニティに参加して、いろんな人に会って師匠を探しました。「この人だ!」と思った方には、断られるのを承知で教えを乞いましたね。先生に関しては、ちゃんとお金を払って授業を受けていました。師匠や先生がやっている方法を真似したり、相場の値動きの癖を探したり、トレードを分析したりすることで、徐々に収益が上がるようになりました。収益を安定させるには継続が大事ということに気づけたのが、勝てるようになった要因の一つだと思っています。

―初心者がFXで成功するにはどんな勉強が必要だと思いますか?

FXのトレードは投機であり、知識よりも技術が必要です。スポーツやゲームと同じで、練習したり体感したりするのが一番のトレーニング方法になると考えています。トレーニングなしで勝てるほどFXは甘くないので、まずは練習してトレード技術を身につけるようにしてください。

それと本を読むのも大切で、最近だと両学長の本が分かりやすくてお勧めです。読めばお金のことに関して強くなれるので、初心者の方がファイナンスを学ぶ第一歩として有効だと思います。

ロビンスカップで大活躍。今年も参戦して現在1位

―コウスケさんは世界的に有名なトレードコンテスト「ロビンスカップ」で好成績を残されています。そのときのお話をお聞かせください。

2018年当時、周りの方が「ロビンスカップの日本大会に参加してみては?」と声をかけてくれたので、軽い気持ちで出場したところ、3位の成績を収めることができました。いつも通りのトレードをして、いつも通りの収益率を上げていたら3位になっちゃった感じです(笑)。

翌2019年の世界大会で印象に残ったのは、スプレッドの広さです。ユーロドルでも手数料含めて2pipsを超えていたので、得意なスキャルピングを封印せざるを得ませんでしたが、何とか2位に入賞することができました。スキャルピング以外のトレードロジックを考えて実行するのに苦労しましたね。

また、大会中は自分の順位や他のトレーダーとの差がリアルタイムで分かるので、それに心を乱されないようにするのも大変です。今年も世界大会に参加しているのですが、上位との差が開いたり下位との差が縮まったりしてくると、エントリーして収益を上げなければいけないという衝動に駆られるので、なるべく順位は見ないようにしています。焦ってトレードしても、良い結果にはつながりませんからね。

―大会に参加中とのことですが、現在はどのような生活をされているのでしょうか?

朝起きてヨガをした後、自分のアウトプットのためにYouTubeで生配信を30分くらい行ってから散歩に出ます。生配信では、過去の値動きの統計を洗って、その日に上昇するか下降するかの確率予報を時間帯別に出しているので、ぜひご覧いただければと思います。

その他、空いている時間に本を読んだり、ウェブ上で日経新聞を読んだりして情報を収集しています。基本的に短期トレードをやらないので、チャートに張り付く時間は少なく、まったりと過ごすことが多いです。大会中ではありますが、これといって特別なことは何もしていません。

―四六時中FXと向き合っているわけではないんですね。これから実現していきたい目標があれば教えてください。

まずは今年のロビンスカップ世界大会で1位になることです。今のところ1位なので、あと半年間何とか耐えて優勝したいですね。あとは自分のインプット量を増やすために資格をたくさん保有したいと考えています。例えば、証券外務員や証券アナリストなどの資格を取得して自分の知識をアップデートしていきたいです。テクニカルアナリストの資格は既に持っているので、もう少し深掘りしてマニアックな資格を取れるように頑張りたいと思います。

―最後に、読者の方に向けたメッセージをお願いします。

日本中でお金に対する意識がどんどん高まってきているので、それに置いて行かれないようにしていただきたいです。まずはお金に関してしっかり勉強してからトレードするのが良いと思います。FXでは一獲千金を狙うのではなく、自分の持っている資産の何割まで投資に回すのか、リスクの配分を適切に決めることが重要です。

また、投資とトレードはそもそも時間軸が違うので混ぜないようにしてください。長期目線の投資と、短期目線の投機を分けて考え、投機で稼いだお金を投資に回してリスクを分散していきましょう。それが安全で効果的な資産運用につながります。

インタビュー日:2022年7月8日

コウスケ氏のブレイクアウトFX手法解説

1.日足で「ダブルインサイドバー」や「ダイヤモンドフォーメーション」を認識

まずは日足チャートを見て、「ダブルインサイドバー」や「ダイヤモンドフォーメーション」といったチャートパターンが出現しているかを確認します。

ダブルインサイドバーとは?

ダブルインサイドバーとは

インサイドバー(前日のローソク足の高値・安値の範囲に翌日のローソク足が収まる形)が2連続するチャートパターンをダブルインサイドバーと呼びます。この高値同士と安値同士を結ぶと、ペナントを形成します。

アウトサイドバーとは?

アウトサイドバーとは

アウトサイドバー(前日のローソク足の高値・安値の範囲を翌日のローソク足が超える形)に続いてインサイドバーが出現するチャートパターンです。この高値同士と安値同士を結ぶと、ひし形を形成します。

2.下位の時間足に落とし込んでブレイクラインを認識

下位の時間足に落とし込んでブレイクラインを認識したチャート

日足でダブルインサイドバーやダイヤモンドフォーメーションのチャートパターンが確認できたら、1時間足や30分足に切り替えます。下位の時間足でも同様のチャートパターンを形成しているので、その高値・安値をブレイクラインとして捉えます。

3.長期足のトレンド方向にブレイクアウトしたらエントリー

長期足のトレンド方向にブレイクアウトしたらエントリーするチャート

月足や週足で大局のトレンドを確認しておき、そのトレンドの方向にブレイクアウトしたらエントリーします。大局が上昇トレンドであれば上方向へのブレイクアウトを、下降トレンドであれば下方向へのブレイクアウトを狙います。

利益確定

トレードする通貨ペアの1日の運動量(平均値幅)を考慮して、その値幅分プラス方向に動いたら利食い

損切り

トレードする通貨ペアの1日の運動量(平均値幅)を考慮して、その値幅分マイナス方向に動いたら損切り

ABOUT ME
コウスケ
世界トレードコンテスト「ロビンスカップ」の上位入賞を得て大手メディアより注目を集める。現在ではFXトレードでFIREを達成しFIRE生活を送りながら公式YouTubeでトレードノウハウ等を発信している。 【Achievement】世界トレードコンテスト2022 WTC (ロビンスカップ)優勝、世界トレードコンテスト2019 WTC (ロビンスカップ)第2位、世界トレードコンテスト2017-2018 WTC (ロビンスカップ)第3位
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