トラリピ運用のスペシャリストであるあっきんさんは、どのようにFXで数千万円もの資産を築いていったのでしょうか?
また、ブログやSNSを通じて自身の運用情報を公開する理由や、自動売買で成功するための秘訣についても教えてもらいました。
聞き手◉鹿内武蔵/本文◉北原拓実
トラリピ的な裁量手法で資産2000万円以上に
―トラリピを使った資産運用で成功を収めているあっきんさんですが、そもそもFXに出会ったのはいつごろでしょうか?
大学生だった20歳のときに、日本株の個別株の取引を始めました。ただ、あまり利益を得られなかったので、1年くらいで止めました。それから大学を卒業して公務員になって、23歳のときにFXを始めました。
最初は裁量取引でやっていたのですが、うまくいかなかったです。2週間くらいで50万円の資金が8万円まで減ってしまいました。それでいったんは相場から離れましたが、このまま終わるのは悔しかったので、書店に並んでいるFXの参考書を読み漁って勉強しました。
当時のFXの参考書は、チャートの読み方のような手法系のものばかりで、そういう本をひたすら読んでさまざまな手法を試しました。ただ、本に書いてある手法を真似しても再現性がないので、勝つことは難しいという結論に達しました。
それから、「相場を予想しなくても細かく注文を並べておけば勝てるんじゃないか」という、マネースクエアのトラリピ的な裁量の手法を思いつき、30万円で再スタートしました。毎月2万円、ボーナスのときは10万円を入金して資金を足していくマイルールを決めて、ドル円でリピート系運用を続けました。FXを始めて10年たった33歳のときには資産が2000万円を超え、そのタイミングで公務員を退職しました。
―マネースクエアのトラリピを知ったときはどう思いましたか?
毎日の通勤電車の中で、IFD注文を手動で繰り返していた今までの時間は何だったのかと思いました(笑)。トラリピ的な裁量トレードを思いついてからは、既にそのやり方で利益を出せていたので全くFXの情報収集をしておらず、自動で売買してくれるトラリピの存在を知ったときは驚きましたね。使ってみたら非常に便利なので、すぐに口座開設をして2015年くらいから本格的にトラリピを始めました。

若い人に向けて情報発信を行う
―現在のライフスタイルを教えてください。
午前中は、主にInstagramでトラリピの解説を中心とした投資情報の発信、午後はテニスやゴルフ、ジムに行ったりしています。夕方からは子育てにいそしんでいます。
相場分析については、トラリピが戦略に沿って自動的に売買してくれるので、日常的なチャート分析はしていません。また、トラリピは決済したら通知メールが届きます。そのメールを見たら今はいくらかが分かるので、チャートを見る必要がないんです。通知メールが多かったら相場にボラティリティが出ていて、反対にメールが届かなかったら相場はあまり動いていないということです。
―Instagramでの情報発信はどのような意図があるのでしょうか。
Instagramは20~30代の利用者が多いので、これから投資を始めようと考えている若い人に、トラリピのような自動売買で安全に運用する方法もあることを知ってほしいと思い、情報発信をしています。FXに対して、借金を抱えるみたいな危ないイメージを持っている方が結構多いですからね。
割と反響はあって、「投稿を見てFXを始めました」「過去に裁量トレードで失敗したけど、自動売買で再チャレンジしてみます」という声を日々もらっています。私の情報発信をきっかけに若い人がリピート系自動売買やトラリピを始めて、FX業界が変わってくるとうれしいですね。

大切なのは退場せずに相場に居続けること
―最後に読者の皆さまに向けて、トラリピで成功するためのアドバイスをお願いします。
自動売買はやってみないと分からないので、とりあえず始めてみることが大切です。トラリピの場合は30万円くらいから運用できるので、まずは始めてみて、本格的に運用したいと思ったら資金を追加していくと良いのではないでしょうか。
私も今でこそ多額の資産をトラリピで運用していますが、最初は30万円で「今からがんばろう」とスタートしました。パフォーマンスがものすごく良かったわけではなく、コツコツと入金しながら年10%くらいの利回り運用で、退場せずに生き残っているからこそ資産が増えました。
30万円と聞くと少ないと思うかもしれませんが、とにかく長く相場に居続けることを目指して頑張ってください。
インタビュー日◉2022年7月6日
あっきんさんに学ぶトラリピ成功の7か条
あっきんさんに教えてもらったトラリピで成功するコツを教えてもらいました。
トラリピを始める前に以下の7か条を覚えておきましょう!
- 動きがある通貨ペアを選ぶ
- マイナススワップの通貨ペアは避ける
- 想定年間リターンは10%程度を狙う
- 損切りはしない
- 含み損を恐れない
- 追加入金で元本を増やしていく
- 資金が増えるほどリスクを下げていく
1│動きがある通貨ペアを選ぶ
カナダドル円、ユーロ円といった、クロス円通貨ペアは上下動が大きく、利益を取りやすいためトラリピ運用向き。ただしドル円は、あっきんさんが行った過去14年間のバックテストでは、あまりパフォーマンスが良くなかったため、円絡みであっても運用の候補にはしません。
2│マイナススワップの通貨ペアは避ける
トラリピは同じポジションを年単位で持ち続けることもあるため、スワップポイントが支払いになるような売買は避けます。相場の動きが小さく、利益確定の発生が少ない相場では、特にボディブローのようにスワップポイントのマイナス分が口座全体の利益を削っていく展開を耐えることになります。
3│想定年間リターンは10%程度を狙う
資金を潤沢に用意し、強制ロスカットがまず発生しないような余裕のある運用なら、平均的な年間リターンは10%程度になります。これ以上の高利回りを求めるほど、狙いと逆に相場が動いた場合に、運用が破綻するリスクが高まっていきます。
4│損切りはしない
損切りせずに済む運用がトラリピの王道です。トラリピのイフダン注文は利益確定のみで損切りはしないため、常に一定の含み損ポジションを抱え続けることになります。裁量トレードでは、損失が出ているポジションを放置することは御法度ですが、この常識はトラリピには通用しません。
5│含み損を恐れない
損切りしないことと連動しますが、トラリピにおける含み損のポジションは、将来的に利益に換わる存在です。裁量トレードの感覚をそのまま持ち込むと、含み損がいつもあることにストレスを感じるかもしれませんが、トラリピにおいては心配無用。含み損がある=将来利食いできるポジションを持っているということになります。
6│追加入金で元本を増やしていく
「投資でお金を増やすのに一番有効なのは、運用のリターンを上げることではなく、労働などで元本を増やすことです」とあっきんさん。投資で大きなリターンを狙って無理をするのではなく、本業や副業、アルバイトなどのお金をトラリピの資金に少しずつ追加していくことで、運用益とも合わせて元本が大きくなっていき、利益も大きくなります。
7│資金が増えるほどリスクを下げていく
トラリピがうまく機能し、追加の入金も加わって運用資金が増えてきたら、トラリピの注文数を減らすなどして大きな損失を負うリスクを減らしていきます。資金が多いほど得られるリターンも多くなるわけですから、安全を優先して強制ロスカットが発生しにくいように調整していきます。