日経平均5万円攻防、米株主導の調整局面へ
あれだけ堅調だった日経平均株価も調整に入っただけでは無くなったのか、52,000円台から49,000円台を割れるような勢いで下落し、断続的に強い調整局面となりました。5日(水)以降はようやく下げ止まりの動きを見せ、5万円を挟んでもみ合いで週を終えています。

下落率としては8%程度と「調整の範囲内」とする声も多いのですが、本当にそんな緩い下落と個人投資家は受け止めれるのか疑問です。株価水準が高まるほど金額ベースでの下落幅は莫大で、個人投資家にとっては決して軽視できるものではないでしょう! 相場の勢いが失われつつある今、「%ではなく金額」でリスクを把握する視点が求められるのではないかと思います。
米株・半導体セクターに変調の兆しも…
調整の主因は、世界市場をけん引してきた米国株式市場にあると思います。NYダウ・S&P500・NASDAQ100の3つの指数はいずれも上値の重さが目立ち、いつものことですが「半導体関連銘柄」を中心にボラティリティが拡大しています。VIX指数(恐怖指数)は17~22のゾーンで推移しており、急騰とまではいきませんが「警戒シグナル圏」に入っている点は無視できません。
GOLDは4,000ドル前後でのもみ合いが続き、為替市場との連動性が薄れるなど、市場間の「乖離」が見え始めました。こうしたアンバランスさは、トレンド転換の前触れとなるケースも多く、トレーダーは一段の注意が必要です。
為替市場:ドル円は方向感乏しい展開に
為替市場では、ドル円が153円台後半から154円台半ばで上下に振れる展開。一時153円を割り込む場面も見られましたが、強い買い戻しにより再び戻すなど、明確なトレンドを描けないまま週を終えています。

日米金利差の縮小期待や年末を意識したポジション整理も絡み、値動きは短期的に不安定になっています。FRBが12月のFOMCで利下げに踏み切るかどうかが、年末相場の方向性を左右する大きな分岐点となりそうです。

前週の通貨強弱を分析するとドルと円だけでなくユーロとポンドも交錯している感じでした。やや円高ドル安かなという程度で終わっています。
米国政府機関閉鎖が過去最長記録を連日更新しています。それにより雇用統計を含めすべての重要指標が未発表のままなのですが、急にすべてが発表されるのでしょうか。相場への影響は大きいと思われるので注意したいところです!
11月2週目となる11月10日(月)からの重要指標・材料は次のとおりです。
■11月10日(月)
ゴト日
■11月11日(火)
米国休場
■11月13日(木)
16:00~英GDP・貿易収支・鉱工業生産指数・製造業生産高
※引き続き米国政府機関閉鎖により発表されない指標が多数あります。
※11月アノマリー記事もご覧ください。






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