「トランプ関税ショック」から3週間となりますが、今もなお関税についての話題は尽きない状況です。しかしそれはネガティブからポジティブな内容に早くも報道内容が変わってきました!
あれほど米中問題は激化懸念がいつおさまるかと騒がれたにも関わらず米国も中国の報復関税も一部を減税する方向となってきました。トランプ米大統領は3週間~4週間ほどで全ての貿易相手国との合意にいたるだろうとし「終わると思う」と語っています。

この強いリスクオフによりクラッシュした相場は日経平均を見てもほとんど下げる前のレートへ戻しています。日経平均はこのままさらに上昇できるのか!? それとも上値はこのあたりで失速し始めるのか!? 来週の「日銀金融政策決定会合」でどこまで影響が出るのかにも注目です!

ドル円も今週は140円割れを最後に下げることはなく、どんどん上昇回復となった感じです。前の週の高値程度に戻しただけですが、ココから140円台後半へ戻すとなれば再び強い上昇トレンドへと逆転していく可能性を強めます。こちらも「日銀金融政策決定会合」の結果待ちといった感じでしょう!

1週間の通貨強弱でもずっと強めの円高ドル安の流れとなっていたが、急激に交差し始めると24日(木)あたりから逆転し始めて円安ドル高になり始めています。米ドル買いが強いというよりも円安のほうがやや強い感じでした。元の円高ドル安に戻っていけるかに4月末と5月初めはポイントとなります!

OANDAのポジションの偏りを参考にしてみるとドル円やクロス円のポジションは買い側に63%~74%ほど偏っており、買いで保有中のポジションが大量にあり、そのほとんどが含み損で耐えている比率を表しています。
トランプ米大統領やベッセント米財務長官は「今よりも円高ドル安が望ましい」というような発言が直近でも報道されています。よってどんどん急上昇できるとは思えない感じなので参考にしてください!
4月最終週となる4月28日(月)からの注目の材料などは次のとおりです。
■4月29日(火)日本休場GW中
23:00~米JOLTS求人件数
■4月30日(水)月末・ゴト日
21:15~米ADP雇用者数・GDP
23:00~米個人所得・支出・PCEデフレーター・中古住宅販売成約指数
■5月1日(木)
時間未定~日銀金融政策決定会合
15:30~植田日銀総裁の定例記者会見
21:30~米新規失業保険申請件数
23:00~米ISM製造業景況指数・建設支出
■5月2日(金)
18:00~EU 消費者物価指数HICP
21:30~米雇用統計
23:00~米ISM非製造業景況指数
ぜひ参考にしてください!
※4月アノマリーと5月アノマリー記事(近日公開)も参考にしてください。