日本のマーケットがクローズしていた時間帯の2025年2月1日、トランプ米大統領は「カナダ」「メキシコ」からの輸入品に対し、25%の追加関税を課す大統領令に署名しました。両国からの不法移民やフェンタニルなどの合成麻薬の流入を防ぐことを目的としています。
コレに関しては以前からの公言されていた通りで、相場は織り込んでいたハズでしたが、週明け2月3日(月)の東京時間オープンでは大きな窓を開けてスタートとなりました!
為替は見事に全てが下へ窓開けとなりましたが、円高ドル高だったのでドル円だけは窓を開けずに始まっています。
しかし、その日のうちにトランプ米大統領は、「カナダ」「メキシコ」に対する関税発動を1か月延期すると発表し、 再び相場は逆噴射して方向感が失われる状況へ。
いずれにしてもこれらの関税措置の発表と延期により、金融市場は大きく揺れ動きました。まだまだトランプ米大統領にトレーダーは振り回されそうです。
■2月7日(金)22:30~「米雇用統計」
♦非農業部門雇用者数
結果:+14.3.万人
予想:+17.0万人
♦失業率
結果:4.0%
予想:4.1%
♦平均時給
結果:+4.1%
予想:+3.8%
雇用者数はADPの良い結果とは違いやや悪い数値となりましたが、失業率も賃金も少し良い結果で悪くない結果といえます!
発表直後、ドル円レートは急落してから急上昇し、約100pipsを何度も往復して方向感が無かったのですが、時間経過と共に上は重くなり、NY時間に入ってから再び安値更新となりました。

1週間の流れでも乱高下を強めるもしっかり高値・安値を切り下げており151円を二度にわたって割り込んでいます。買い勢力を一気に捕まえる動きは、今度こそダウントレンドを加速させることになるのか!? 注目です!

1週間の通貨強弱を分析すると2月5日からの円高はジワジワと強めており、円高相場なのがハッキリわかります。ユーロが再び最弱となるも米ドルもポンドも対円では負けっぱなしとなっていました。この流れが継続すれば全てがしばらく下落の方向性で確実になるのですが…。
日銀の追加利上げ観測が広がり、唯一であろうタカ派の田村日銀審議委員の発言「2025年度後半には少なくとも1%程度まで利上げが必要」が一時的ですがさらに円買いを強めた感じでした。
■週末2月7日(金)25:30~「日米首脳会談」
トランプ米大統領は、対日貿易赤字の是正に意欲を示し、特に日本製鉄によるUSスチールの買収問題に触れ、買収ではなく投資という形での合意に至ったことを明らかにしました。
コレにより買収・所有から単なる投資になってしまうのか!? 日本への関税も選択肢にあるとしており、この週末に材料がどんどん出てくれば、またもや週明けに大きな窓開けの可能性もあります。注目しておきましょう!
2月第2週目となる2月10日(月)からの注目すべき材料などは以下のとおりです。
■2月10日(月)
ゴト日
■2月12日(水)
22:30~米消費者物価指数CPI
■2月13日(木)
16:00~英GDP・貿易収支・鉱工業生産指数・製造業生産高
22:30~米生産者物価指数PPI・新規失業保険申請件数
■2月14日(金)
22:30~米小売売上高・輸入物価指数・輸出物価指数
ぜひ参考にしてください!
※2月アノマリーも参考にしてください。