7月相場の最終日、マーケットは崩壊し始めました!
※詳しくは前回の速報記事をご参照ください。
きっかけは「日銀利上げ」。債券関係者に対する事前の調査では「日銀は利上げを見送る」との予想は74%にのぼっていたそうです。見送るという予想の根拠は「こうして円高基調になっているので早急な利上げの必要性が薄れた」というものでした。
為替のために金利を動かすというのは、金融政策としてはどうしても考えにくいからでしょう。いずれにせよ要因はどうであれ日経の暴落は加速し始めました。
この数日間でなんと天井からは20%に迫る下落率となり、SNSなどではサーキットブレーカーが発動するなど大騒ぎとなっていました。まさか8月初旬から36000円台を割れて大引けとなり先物で35000円台を割るとは誰もが思っていなかったはずです!
8月2日(金)21:30~「米国雇用統計」の結果は以下のとおりでした。
♦非農業部門雇用者数
予想:+17.5万人
結果:+11.4万人
♦失業率
予想:4.1%
結果:4.3%
♦平均時給
予想:0.3%
結果:0.2%
すべてが急激に悪い結果となり、今週の米国指標は軒並み悪いといえます。
コレが再び円高ドル安を加速させ、ドル円レートはまたもや下落を強めました!
最終的にはドル円レート146円台前半で大引けとなっており、たった5日間で約10円の大暴落となりました! あと6円足らずで今年の始値です。このままだと8月中に届いてもおかしくありません。
注目すべきはマーケット全体のボラを占うVIX恐怖指数。久しぶりに20を超える急騰で危険シグナルを点灯させています。
米国指標が出揃ってからも米国長期債は急落し続けています。ドル売りがこれからどんどん加速してもおかしくない水準で全てが暴落の裏付けになってきています!
通貨強弱を直近1週間と今年ココまでを比較すると一目瞭然で、あれだけ売りに売られていた円の巻き戻しが凄まじい勢いとなっています。「まだまだこれから」とも言えるでしょう!
8月1週目からあまりにも激しい相場となっています。危険な地合いですが流れは非常に強いので上手く乗れたら良いですね。こういった急激な相場はある程度の巻き返し、押し目・戻り目も非常に大きかったりしますので注意していきましょう!
8月第2相場となる8月5日(月)からの注目すべき材料などは以下のとおりです。
■8月5日(月)ゴト日・カナダ休場・豪州休場
23:00~米国ISM非製造業景況指数
■8月6日(火)
13:30~RBA豪州中銀政策金利&声明発表
■8月8日(木)
21:30~米国新規失業保険申請件数
などとなっています! 8月アノマリーの記事もあわせて参考にして下さい。
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