6月12日(水)21:30~発表【米国CPI】
【米国消費者物価指数CPI】
予想:+3.4%
結果:+3.3%
【コア指数】
予想:+3.5%
結果:+3.4%
どちらも予想より下振れでやや良い結果となり、米ドルはしっかり売られました。
ドル円レートは1分程度で約1円の下落となり、最終的には165pips程の下落に。
米国CPI直後のティックレベルの通貨強弱を見ると非常に強いドル売りが発生し、オセアニア通貨が買われていたのが分かります。
しかし1年近くのデータを見るとインフレ率は良くなっていると言えません。利下げ観測が強まりドル売りとなったでしょうが過剰すぎる反応だと思います。その結果がFOMCだったかなと。
深夜27:00~【米国政策金利FOMC/FRB声明発表】
コンセンサス通り今回も政策金利を据え置きとしてきました。
特にサプライズもなく…となりましたが、ドル円レートは真逆に動き上昇。
過剰に売られ過ぎた米ドルは買い戻され、ドル円は結果的に1円ほど戻した感じとなり、上下に大きく動いただけで何も変わっていません。
パウエルFRB議長は定例記者会見で、
「インフレ率は大幅に緩和しているが依然として高すぎる」
「インフレに対する信頼を高めていくにはもっと良いデータがいる」
「第1四半期のインフレは停滞しており利下げには時間がかかるだろう」
などとし、3回としていた年内の利下げ予測は1回とし、翌年に多くの利下げになるような見通しを示しました。
細かい数値は公表されておらず、パウエルさんも「より良い数値の部分もあるが明らかにはしない」と発言。
しかし、年内1回も現時点での数値では厳しいようにも見えます。利下げは各国が慎重にやるのも当然で失敗は許されません。米国の利下げはG7の中でも一番遅くなる可能性が高まっている感じです。
米ドルだけが大きく売られましたがほとんど買い戻されています。他の通貨ペアも同じような感じで流れが変わったのは一時的でした。
週末14日(金)は日銀金融政策決定会合もありますのでまだまだわかりません。全ての材料が出尽くしてからトレードするのが良さそうです!
FX雑誌「外国為替」vol.13
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