10月3週目の為替相場振り返り
まずは先週10月3週目の振り返りです。
週明け10月16日(月)から日経225や米株は急上昇から急落など非常に激しい動きが続きました。しかし、為替はほぼ影響を受けず急激なボラティリティ低下となっています。
ドル円が動かなくなり停滞している中、10月17日(火)、またもやドル円は瞬間の急落を見せた! しかし、1円ほどの急落で止まりスグに全戻しとなりました。
日銀が「2023年度の物価見通しを上方修正する見込みとし3%に近づく」などの報道がトリガーだったようです。
驚くほどボラティリティは低下し、この材料による急落が最大でまったく動かず。
150円目前まで行くが超えることはなく、かといって下がることもなく、決着はつかずにトレーダーはなす術なしの一週間でした。
1週間の通貨強弱を分析してもドルと円はほぼほぼ乖離することなく、一緒に動き続けていることが分かります。ドル円が動けるはずがない。
欧州通貨は明確に乖離しはじめました。ユーロはジワジワと買われており、ポンドはジワジワと売られ始めています。
どちらもさほど強くはないもののユーロポンドはハッキリトレンドが出始めているので、続けば状況は単にドルストレートだから同じ方向には動かない可能性は高まります。
10月4週目、ドル円決着なるか?
いずれにしても10月4週目はほぼ最終週となり引き続きドル円が決着つくのかに注目です!
150円を大きく抜けて行くのか、その際に「為替介入」は発動させてくるのか!?
それとも150円にしっかり乗せることはできず大きく下へ向かうのか!?
大きくこの2つででしょう!
「ドルを主体に動くのか?」「円を主体となるのか?」を同時に注視し、色々な通貨ペアの動きを見て相関・逆相関を見極めていきましょう!
アメリカ長期債も急騰しており、短期では米株を売り為替を無視して米2年債に流れているような感じと恐怖指数VIXも20を超えてきているので注意したいところです。
環境認識をしっかりやっていきましょう。
10月4週目の注目指標・材料
10月4週目となる10月23日(月)からの注目すべき指標・材料は以下のとおりです。
■10月24日(火)日銀買い入れ実施予定
16:15~仏PMI速報値
16:30~独PMI速報値
17:00~欧州PMI速報値
17:30~英国PMI速報値
22:45~米国PMI速報値
■10月25日(水)ゴト日
23:00~BOCカナダ中銀政策金利&声明発表
23:00~米国新築住宅販売件数
■10月26日(木)
20:00~TCMBトルコ中銀政策金利&声明発表
21:15~ECB欧州中銀政策金利&声明発表
21:30~米国新規失業保険申請件数・GDP億放置
21:45~ラガルドECB総裁の定例記者会見
23:00~米国中古住宅販売成約指数
■10月27日(金)
21:30~米国個人所得・支出・PCEデフレーター
などなどとなっています。
ぜひトレードの参考になさってください!
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