10月1週目の為替相場振り返り
10月は慌ただしいスタートとなりました!
10月2日(月)から穏やかな動きで始まったドル円はジワジワと上昇。トレンドを維持しながら推移していましたが、149円台後半から150円に何度もトライするも売り勢力が強く、なかなか150円にギリギリ届きませんでした。
しかし、10月3日(火)23時過ぎ、ついに大衆の予想通り150円台に乗せました。
すると突如チャートで陰線の青色が光ると一気に急落!
わずか1分ほどで落雷のような大陰線が描かれるとどんどん急落し続けました。
数分後には半値以上戻し149円台前後で落ち着きましたが、結果は2分弱の間に3円ほどの急落となり、スグにSNSなどでは「遂に為替介入が来たのか!?」とその話題でもちきりとなりました。
しかし、残念ながらいくら待ってもなかなか政府からの報道などは出てこず…。
昨年も同じような時間に過去最大規模の「為替介入」が実施されたのですが、正式な公表がされたのはなんと翌月の11月でした。
いったいどんな意図があるのかはわかりませんし、今回も「為替介入」したかどうかは定かではありませんが、財務官も財務大臣も口を揃えて別に否定も肯定もせず。
「為替介入をしたかのコメントは差し控える」「為替介入があったかどうかは答えない」 「為替介入の公表、総合的に判断して決定」このような発言で相変わらずハッキリしないままです。
いずれにしても昨年と同様にこのような急落を体感したトレーダーはいつやってくるかわからない「為替介入」「介入らしき動き」に怯えながらやっていくことになってしまうでしょう…。
注目の10月6日(金)21:30~「米雇用統計」結果は以下のとおりでした。
♦非農業部門雇用者数
予想:+17.0万人
結果:+33.6万人
♦失業率
予想:3.7%
結果:3.8%
♦平均時給
予想:+4.3%
結果:+4.2%
事前に出ていたJOLTS求人件数はやや良い結果で、ADP雇用者数はかなり悪い結果。米国労働統計局の発表は非常に良いとなったのでバラバラですが、市場はFRBが年内あと1回の利上げをしてくると織り込んだのか、米長期債は上昇しドル買いで反応となりました。
1週間の通貨強弱を分析してみるとドルと円が一緒に動いている期間が長く週末の米雇用統計後もドル売り・円売りとなったのが分かります。
ユーロとポンドも同じように一緒に動いており週末にかけてやや買い戻されているのが分かります。
10月2週目からもこの逃れが続くなら「ユーロとポンド」が「ドルと円」を追い越してクロスしてグラフの上に抜けて行くことになります。ドルストレートが上昇転換の可能性となる重要なポイントになりそうです。
今週の注目指標・材料
10月2週目となる10月9日(月)からの注目すべき指標・材料は以下のとおりです。
■10月8日(日)
FXの日
■10月9日(月)
日本休場
■10月10日(火)
ゴト日
■10月11日(水)
27:00~米国FOMC議事要旨
■10月12日(木)
15:00~英国GDP・鉱工業生産指数・製造業生産高・貿易収支
21:30~米国新規失業保険申請件数・消費者物価指数CPI
■10月13日(金)
23:00~米国ミシガン大学消費者信頼感指数
今週は、週の半ばに大きく動きそうな材料があります。
ぜひトレードの参考になさってください!
FX雑誌「外国為替」vol.13
発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)