1月30日〜2月3日の振り返り
まずは先週の振り返りです。
2月1週目は、1月相場の終わりと2月相場の始まりとなり、連日【重要指標】がまとまって発表される週に。テクニカル的にもそれらを控えるかのようにボラ低下が始まり、保ち合い相場となっていました。
おそらくほとんどのトレーダーがこの【重要指標】で大きくブレイクアウトし、方向性が出ることを期待していたでしょう。
2月1日(水)深夜【FOMC/FRB米国政策金利】は、コンセンサス通り【0.25bp】の利上げを発表し、大きな動きにならずジワジワとドル売りの流れとなりました。
FOMC明けの2月2日(木)、【BOE英中央銀行】は政策金利を【0.5bp】利上げとし、こちらもコンセンサス通りの発表。
とはいえ、10会合連続の利上げで2008年以来の高水準に到達し、為替の初動はポンド買いが優勢で反応しました。
しかし、ポンド買いはまったく続かず、時間経過と共にポンド売りが強まりポンド/ドルは強い下落となりました。
ベイリーBOE総裁の定例記者会見
ベイリーBOE総裁は定例記者会見で、「昨年11月の金融政策報告以降は、インフレが曲がり角を迎えた初期の兆候が見られる」と述べましたが、同時に「ただし勝利を宣言するには早すぎる」「インフレ圧力はまだ残っている」とし、「英中銀政策委員会(MPC)はインフレが後退していると絶対的な確信をする必要がある」と発言。
インフレもピークアウトに見えるものの、タカ派的姿勢は継続する感じでした。
その数時間後【ECB欧州中央銀行政策金利と声明】では、市場予想通りで【0.5bp】の利上げを発表。
織り込み済みでユーロは大きく反応しませんでしたが、米ドル売りで上昇していたユーロ/ドルは米ドル買いの巻き戻しによりジワジワと下落しました。
ラガルドECB総裁の定例記者会見
ラガルドECB総裁は定例記者会見で、「政策金利の決定はデータに依存する」 「経済活動は著しく減速した」 「短期的には弱い状態が続くと予想」「次回会合で0.50%の利上げを実施し、評価する」などと述べ、3月も大幅利上げを確実とする「タカ派」姿勢を貫いていました。
この先ある程度のユーロ買いとなっても良いはずですが、現状では期待できそうにありません。
米雇用統計の発表でドル/円は激しく急騰
2月3日(金)【米雇用統計】の結果は以下の通り。
・非農業部門雇用者数(前月比)
予想:18.5万人
結果:51.7万人
・失業率
予想:3.4%
結果:3.6%
・平均時給(前月比)
予想:0.3%
結果:0.3%
あまりにも予想と結果が乖離しており、ポジティブサプライズと言っていいのかというレベル。為替は素直に激しく反応してしまい急変動が発生し、米ドル買い・円売りはどんどん強まりました。
そして、1時間半後に発表された【ISM非製造業】がその流れをさらに加速。
予想「50.5」に対して結果は「55.2」。
前回は「49.6」と非常に悪い結果で、ネガティブサプライズにより100pips近くドル/円を暴落させましたが、今回は真逆の展開となり余計に加速させたように思えます。
そもそも前々日のADP雇用者数では、予想よりも非常に悪い結果を出しており、市場は予想通りか、やや悪い結果を想定していたハズ。実際、予想もかなり低い水準の数値を出していました。
やはり【重要指標】を事前に予想するのは無駄ということ、そしてエントリーするのは無謀な行為であることを再確認できました。
この米ドル買いの凄まじい買戻しにより、下を目指そうとしていたドル/円は急上昇。ユーロ/ドルは上を目指してブレイクしていたが急落。
いずれもブレイクの期待は裏切られ、“すべて振り出し”となりました。
方向感が見えるまで待つのが賢明か
“振り出し”に戻ってしまったせいで、テクニカル的にもレンジ内に戻っており、2月2週目からも明確にドル買い・円売りが持続するとも、なんとも言えない状況となってしまいました。
2月はこのままBOXレンジから抜け出させないのでしょうか? 方向感が見えない時間が続くかもしれません。一方通行のトレンド相場になるまで待ちましょう。
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