裁量トレード、自動売買両方に対応できるツールや環境、情報を提供
裁量トレードと自動売買は、対立する概念ではありません。共通点が多く、また並行して行えるものです。そういった認識が広まるにつれ、OANDAのような総合的なサービスを提供しているFX会社のニーズは高まっています。
OANDAは、ラボ(ツールや情報)、エデュケーション(学習環境)、インフラ(環境)への投資を継続的に行っており、裁量トレード、自動売買どちらにも対応できるツールや環境、情報を提供しています。
そういった中で主軸となるのが、MT4、MT5。いろいろな投資スタイルに対応できる総合的プラットフォームとして、多くのプロトレーダーが愛用しています。今回の特集では、裁量はArmadaさん、自動は林貴晴さんに、実戦経験に基づいた運用のポイントを解説してもらいました。
他に取引においては、TradingViewも利用できます。WEBブラウザで稼働するため、インストールの手間がなく、複数のPCやスマホ間でシームレスに分析環境が共有できるのがポイント。TradingView自体は誰でも使えますが、チャート上から直接発注できるFX会社の一つがOANDAです。
OANDAは、トレーダーが快適にトレードできる環境やツール、知識や技術を身に付けるためのコンテンツ拡充への投資を惜しみません。単なるプラットフォーマーにとどまらず、投資家の成長と足並みを揃える姿勢を堅持しています。
MT4・MT5を主軸に多様な売買スタイルが可能に
【#自動】高速VPSを活用して有利にEAを運用する
OANDAが提携しているBeeks FX VPSは、OANDAを含む多くのFX会社のサーバが設置されているエクイニクス社のデータセンター内にあるため、高速な取引が期待できる。その恩恵は、人気EAであるほど大きくなるはず。
【#裁量】参加者の思惑が分かる貴重なデータを活用できる
全世界のOANDAユーザーが入れている注文、保有しているポジションを、価格帯ごとにボリューム表示できるオーダーブックから、相場心理を読み解くことが可能。同種のサービスは最近になって各社が提供しているが、OANDAはその草分け的存在。
公式サイトでOANDAの分析ツールをチェック!!
【#裁量】【#自動】約定速度とスリッページを包み隠さず公開
OANDAは毎週、約定にかかった時間とスリッページの発生状況を完全公開している。注目は、投資家にとって有利な方向にすべる、ポジティブスリッページも相応の割合で発生している点。フェアな取引環境へのこだわりが感じられる。
【#裁量】【#自動】口座を作れば使える無料EAとインジケーター
上のチャート図は、週明けの窓埋めを狙ったEAの取引イメージ。このEAのように、OANDAの口座を開設することで利用できる、オリジナルのMT4・MT5向けのEAやインジケーターが多数公開されている。
【#裁量】【#自動】CFDと株価指数のトレードもできる!
FXと同じ感覚で、株価指数や商品のトレードができる。対象としている市場や銘柄が異なれば、有効となる考え方やトレード手法も違ってくるので、選択肢の多さは成功できる確率の高さにつながる。
OANDAのCFD取引の詳細を公式サイトでチェック!!
【#裁量】【#自動】MT4だけでなくMT5も複数の取引コースを選択可
MT4、MT5、TradingView、エフエックストレードと、4種類のトレードプラットフォームで分析や取引ができる。さらにサーバと取引のコースも3種類から選べるため、トレードスタイルに合わせて柔軟な選択が可能になっている。
【#裁量】参加者の思惑を視覚化できるオーダーブックの分析例◉波のゆくさきΣArmada
波のゆくさきΣArmada氏プロフィール
専業投資家歴5年目、相場歴6年(バイナリーオプション5年、FX1年)。グローバルマクロ分析、統計学、データ分析、システムトレード設計を行う。裁量トレードと自動売買をどちらも行うが、資金配分が多いのは前者、人に教えやすく多くの人が結果を出しやすいのは後者と語る。
マーケットの偏りを解消する動きを狙う
OANDAのオーダーブックがきっかけで、投資家の状況や心理に基づいたトレードを始めたArmadaさん。インタビューをした、2023年1月27日時点での分析をしていただきました。
「まずオープンポジションで、どんな人がポジションを持っているかを見ていきます。例えばドル円が132円から130円まで下がったとして、買い玉だけ残って、売り玉が消えるのが早い展開はよくあります。これは利食いが早く損切りが遅い人たちが含み損を耐えているためで、彼らに損切りをさせるような動きになることがあります。外国為替の前号に載っていたように、逆指値が多い価格帯を通過することで、偏ったポジションが解消される動きですね」
この日は、130円前後でのもみ合いが数日続いていたため、買いと売りにポジションが溜まっている状態。意識されている水準を超えたり、戻ったりすると、エントリーする人が増えるためです。その中でも、どちらかというと売って損になっている投資家の方が多かったです(図A)。
「ここで、オープンオーダーをよく見ていただきたいです。130.5円付近に、買いの逆指値が多く入っていますよね(図B)。これは、中長期的な視点で売っている人たちの損切り注文が多く入っているからと思われます。130円を割ったあたりで売って短期的に利益を狙うなら、損切りは130.1円付近に入れることが多いからです。実際、その価格帯も少し逆指値が多いですよね。
このように、ポジションの偏りを把握し、さらにそのポジションがどれくらいのスパンを意識して建てられたかを考えると、より戦略に幅が出ます。
なお、先ほどの分厚く注文が入っている、130.5円付近まで上がるのを待ってから、買いスキャルを入れるのは、勝率が高く有効な考え方です」
【#自動】使用者が多い人気EAを使うならOANDA提携のBeeksを検討!◉林貴晴
林貴晴氏プロフィール
内資薬品企業10年、外資製薬会社10年勤務ののち、株式会社ゴゴジャンの営業部長を務める。現在はAMSER(アムサール)株式会社代表取締役、投資助言業株式会社トリロジー他数社で取締役を兼任する。自動売買開発者学会会員。10年以上の投資経験を活かし、ブレイクスルーからオシレーター、グリッドやアノマリーまでさまざまな手法でEAを開発する。また、ロットコントロールの手法については一定の評価がある。
高速なVPSほど注文がすべりにくい
自動売買の開発者、運用者として十分な実績を誇る林貴晴さんに、VPS活用を軸に、自動売買を有利に行うための秘訣を聞きました。
「MT4やMT5でEAを動かすにあたって、VPSの利用は実質的に必須です。24時間営業の外国為替市場にて、条件が合致すればいつでもトレードするのが自動売買のメリット。自宅PCをずっと動かすこともできなくはないですが、電源や通信が常時管理されているVPSの方が安定感はずっと上です」
本格的にEAを動かすのなら、VPSが望ましいとのこと。それでは、VPSをどういう基準で選ぶべきでしょうか。
「通信時間の短さに注目してください。流通しているEAは、多くの投資家が完全に同じタイミングで注文を出します。注文は到達した順に処理されますが、あるタイミングのある価格で売買できる量には限度があります。限度を超えた注文に対しては、その価格での売買ができないため、スリッページが発生することになります。こういったリスク回避の可能性を秘めているのが、OANDAが提携しているBeeksというVPS。OANDAを含む多くのFX会社のサーバと同じデータセンター内にあるため、注文到達が速く通信時間が短いです」
こういった高速なVPSを用意できるなら、もともと注文が集中しやすい指標発表や仲値の前後といったタイミングで動作するEAは実力を発揮しやすいです。逆に、NYクローズ前のように、参加者が少ない状況に対しても有利ということでした。
「OANDAは、FXはもちろん、CFDの銘柄数も多いため、いろいろなトレード戦略が考えられます。そもそも投資で必ず勝つことはできず、たくさんの選択肢の中からデータを分析し、期待値を上げていかなければいけません。OANDAは情報やコンテンツも豊富なので、それができるFX会社だと思います」
有利なEA運用の秘訣まとめ
●EAによる自動売買で結果を出すためには、VPS活用は必須
●VPS選びのポイントは通信の速さで、速いほど先に注文が処理されるためスリッページが発生しにくい
●BeeksというVPSは、OANDAを含むFX会社のサーバと物理距離が近いため、高速通信が期待できる
●注文が集中しやすい時間帯、マーケットが薄い時間帯はVPSの影響が大きい
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■店頭外国為替証拠金取引(FX)、株価指数CFD取引及び商品CFD取引は、元本及び利益が保証されている金融商品ではありません。預託した証拠金の額に比べ大きい金額の取引ができるため、外国為替、株式、株価指数、商品、金利市場等の市場変動により、その損失額が預託された証拠金額を上回る可能性があります。
■各取引に必要な証拠金は次の通りです。店頭外国為替証拠金取引に関しては、個人口座は取引金額の4%以上、法人口座は、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額と、当社が算出したリスク想定比率を用いた額のどちらか高い額以上(為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します)、株価指数CFD取引に関しては、個人口座・法人口座いずれも取引金額の10%以上、商品CFD取引に関しては、個人口座・法人口座いずれも取引金額の5%以上の証拠金が必要です。
■口座管理費及び取引手数料は原則無料です。但し一部取引コースに関しては、取引にあたり手数料が発生することがあります。手数料の詳細については、該当するコースの取引説明書をご覧ください。
■売付価格と買付価格には差(スプレッド)があり、相場急変動等によりスプレッド幅が拡大し、意図したお取引ができない可能性があります。
■お取引を始めるにあたっては取引説明書及び取引約款を熟読し、取引内容や仕組み、リスク等を十分にご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお取引くださるようお願い致します。
■弊社企業情報は、弊社ホームページに開示しています。
■お客様相談窓口:0120-923-213、日本商品先物取引協会相談センター:03-3664-6243
OANDA証券株式会社
第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号 商品先物取引業者
加入協会等:一般社団法人 金融先物取引業協会 日本証券業協会 日本投資者保護基金 日本商品先物取引協会
FX雑誌「外国為替」vol.13
発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)