2025年も残り3か月となりました。例年感じているかもしれませんが、1年なんてあっという間です。ここからの10月相場は歴史的に「特別な月」として意識されることが多いのですが、どうしてなのかご存知でしょうか? その理由となるアノマリーを早速チェックしていきましょう!
10月は暴落の月
10月が特別視される理由。それは「ショック相場の多さ」が背景にあります。以下にまとめたとおり、数々の歴史的な暴落が10月に集中しており、投資家の間で「オクトーバーエフェクト」と呼ばれ恐れられてきました。
過去の歴史的な暴落相場
1929年10月24日(木):世界恐慌の引き金「暗黒の木曜日」
1973年10月:第一次オイルショック
1987年10月19日(月):ブラックマンデー
1998年:アジア通貨危機・ロシア財政危機
2008年10月24日(金):リーマンショックの最終ショック
下落相場は上昇の何倍ものスピードで進むことが多く、突発的な材料や報道があれば一気に下値を試すリスクがあります。今年も油断せず警戒が必要でしょう。
ハロウィン効果と「Sell in May」
10月後半には「ハロウィン効果」と呼ばれるアノマリーが存在します。米株はハロウィンの時期に買われやすく、その流れが翌年5月まで続き「Sell in May」で手仕舞いされる、というのが有名なサイクルです。 6か月近く続くこの傾向は過去の実績も多く、株式・長期金利・ドルインデックスといった主要市場に波及します。為替相場も連動する可能性があるため注目しておきたいところです。
米ドル/円、ユーロ/米ドルの過去14年間の10月データ

平均変動率「453.807pipsほど」となっています。まだまだボラティリティが高いので軽く平均値を超えてきても“普通”と想定しておくべきでしょう!

平均変動率「400.682pipsほど」となっています。今年のユーロドルはジワジワとボラティリティが回復してきましたが、再び低下する日も多く強弱が強い感じなので、やや注意が必要かもしれません。
10月の政策金利発表
8日(水)10:00 RBNZ(NZ中銀)
23日(木)20:00 TCMB(トルコ中銀)
29日(水)2:45 BOC(カナダ中銀)/27:00 FOMC(FRB米国)
30日(木)時間未定 BOJ(日銀)/21:15 ECB(欧州中銀)
米国・日本・欧州すべてが月末付近に集中しております。
場の変化日?「新月・満月」も要チェック
ちなみに、10月は7日(火)が満月で、21日(火)が新月です。金融占星術の観点では、これらの日は変化日として意識されることもあります。科学的根拠は薄いですが、市場心理に影響を与える一因とされているため「遊び心」を持って注目するのも面白いかもしれません。
※アノマリー使用上のご注意
「アノマリー」は必ず当たるような「法則」ではなく、相場を読み解く補助的な視点です。ただし、歴史的に何度も繰り返されていることから、投資家にとって「危険意識」を持つきっかけになり得ます。大切な資産を守るため、このようなアノマリーを参考にしつつ慎重な姿勢を忘れずに臨みましょう。