前週も米国・イラン・イスラエルによる「地政学リスク」に翻弄される相場でした。米国がイランの核施設を破壊しつくしたと報道があり緊張が走りましたが、スグに停戦合意の報道が続き鎮静化ムードに。コレにより大きくリスクオフからリスクオンへ移り、為替は円安ドル高の流れが円高ドル安の流れに戻りました。
史上最高値更新とまでは行きませんが、NYダウは非常に強く上昇。ナスダックとS&P500はわずかに史上最高値を更新するほどの急騰となりました。日経平均もついに40,000円台に回復し、トランプ関税ショック前の直近最高値に迫る勢いとなっています!

急騰していた原油価格も急落し元の安値まで戻った感じです。

ドル円レートも週明けから窓を開けてスタートし、勢いは止まらず148円台へ一気に乗せる
上昇となっていました。その後は全て巻き戻して144円台を大きく割り込み、下落幅は4円以上となりました!

1週間の通貨強弱を分析すると、ユーロ買いポンド買いの流れはジワジワ持続していますが、米ドルと円は何度も交錯を繰り返し、最終的に円高ドル安で終わった感じが見て取れます。

OANDA証券のポジション比率も見てみましょう。ドル円は買いに・ユーロドルは売りに大きく偏っており、そのほとんどが含み損でしょう。この流れが続けば再びドル円は売り・ユーロドルは買い優勢となりそうです!
「地政学リスク」について。米国とイランは停戦中も問題がないわけではなく、トランプ米大統領はイランの最高指導者ハメネイ師の言動について強く非難しており、むしろ再び始まってもおかしくないような報道が出ています。今後も油断は禁物でしょう!
7月相場の始まりとなるとなる6月30日(月)からの注目の材料などは次のとおりです。
■6月30日(月)
ゴト日
■7月1日(火)
8:50~日銀短観第2四半期
18:00~ユーロ消費者物価指数HICP
23:00~米ISM製造業景況指数・JOLTS求人件数
■7月2日(水)
21:15~米ADP雇用者数
■7月3日(木)
21:30~米雇用統計・新規失業保険申請件数
23:00~米ISM非製造業景況指数
■7月4日(金)
米国休場
木曜日に米国雇用統計が発表となる珍しい月となっています!
ぜひ参考にしてください!
※7月アノマリー記事も参考にしてください。