5月も終わり6月相場へ。
今回は「アノマリーシリーズ」6月の解説をしていきましょう!
6月のアノマリーは【米長期債】に注目
6月はアメリカの30年債・10年債が年間の「天井」「底」をつけやすい傾向があり、その流れから為替はドルストレートが反対へと動きやすいとされます。
「米長期債」「米株価指数」「米ドル」との相関性にいつも以上に注目しておくと良いでしょう!
また、株式市場は企業の決算集中時期が終わり、マーケットは「需給中心」の相場になりやすいとされています。
コレは企業価値による株価の上下よりも投資家の需給が影響しやすく、「売られやすい」傾向があるようです。
しかし、6月後半になると好需給になりやすく、月末にかけては転じて「買われやすい」傾向になるといわれています。
過去10年間の6月ドル円データ
ドル円は1月変動幅「750pips以上」、2月変動幅「800pips以上」。3月も「800pips以上」と非常にボラティリティが高い傾向にあります。
4月だけは少し落ち着いたものの、5月では再び「700pips以上」とボラ高になりました。6月もボラ低下はなく一方的なトレンド相場となるのでしょうか!?
過去10年間の6月ユーロドルデータ
ユーロドルは平均値をやや上回る・下回る状況で推移しています。トレーダーにとっては一番やりやすいボラと言えるのではないでしょうか!
またドル円と逆相関の方向で動いてくれることも多いので、6月も相関性に注目です。
6月の注目ポイント
まだまだインフレ指標=各国の政策金利は目が離せません。6月も主要国の政策金利&声明発表は多いので注目ですね!
- 6月6日(火)13:30~ RBA(豪州中央銀行)政策金利
- 6月7日(水)23:00~ BOC(カナダ中央銀行)政策金利
- 6月14日(水)27:00~ FRB/FOMC米国政策金利
- 6月15日(木)21:15~ ECB(欧州中央銀行)政策金利
- 6月16日(金)時間未定~ BOJ (日本中央銀行)政策金利
- 6月22日(木)16:30~ SNB(スイス中央銀行)政策金利
- 6月22日(木)20:00~ BOE(イギリス中央銀行)政策金利
その他にも米国を始め世界各国の「消費者物価指数CPI」なども引き続き注目を集めるでしょう。
※使用上のご注意
毎月できるだけ「アノマリーシリーズ」は解説していきたいと思っています。
あながちバカにできないとされるアノマリーは「儲ける」というよりも「危険意識」のほうを重点に置いてもらい、ご自身の大切な資産を守るために参考にしていただきたいです。
FX雑誌「外国為替」vol.13
発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)