4月2週目の為替相場振り返り ドル円はレンジ内を乱高下
まずは4月第2週目の振り返りです。
週明けから植田日銀新総裁・新副総裁2名の発言では、
「現行のYCC継続が適当」
「現状の日本では金利を大幅に上げる状況ではない」
「マイナス金利政策を継続するのが適当」
など、現状維持な内容がほとんど。
コレにより大きく円安で反応となりドル円は上昇で始まる結果に。
4月12日(火)21:30~
♦「米国消費者物価指数(CPI)」
予想:+5.2%
結果:+5.0%
となりインフレ率は予想よりも低下。コレによりドル売りが激しくなり、ドル円はおおきく下落を開始しました。
4月13日(水)21:30~
♦「米国生産者物価指数(PPI)」
予想:+3.0%
結果:+2.7%
となり米CPIに続き予想を下回る結果。
翌月からの米インフレ率低下を示唆する結果になり、FRBの利上げが更に後退する材料になったことから、再びドル売りが強まり、ドル円は大きく下降しました。
週末4月14日(金)21:30~
♦「米国小売売上高」
予想:-0.4%
結果:-1.0%
♦「米国鉱工業生産指数」
予想:+0.2%
結果:+0.4%
♦「ミシガン大消費者信頼感指数」
予想:62.0
結果:63.5
となりまさかのドル買いが一気に強まり、ドル円は再び上に全て戻す結果で終了。一定のレンジ内を激しく乱高下する状況となりました。
ドル買い・売りがこれからもハッキリしたことは予想しにくいので、非常に難しい状況は続きそうです。
しかし、円はジワジワと強く売られ気味の一週間であり、日経は強く上昇で回復しており、日本の金融政策に変更なしという状況で、市場の反応はハッキリしていました。
ユーロに関しては強くはありませんが、基本は買われ気味ではっきりしており、ユーロドルは「ユーロ買い」「ドル売り」で年初来高値を更新しています。
今後も押し目買いが良さそうな地合いです。
4月3週目の注目ポイント ユーロ買いが持続するか?
4月第3週目からの注目材料は少なく、重要な指標は特にありませんが…、
4月21日(金)
16:15~ フランスPMI速報値
16:30~ ドイツPMI速報値
17:00~ ユーロ圏PMI速報値
17:30~ イギリスPMI速報値
22:45~ アメリカPMI速報値
上記のように、週末の夕方に欧州各国のPMI速報値が約15分刻みで連発で発表されます。
現状のユーロ買いが持続するかどうかに注目しておいた方が良いでしょう。
FX雑誌「外国為替」vol.13
発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)