12月20日(火)12:00過ぎ「日銀金融政策決定会合」、日銀声明で4円を超す大暴落が起きた!
YCC(長短金利操作)を0.25%から0.50%へ上方修正したためである。コレにより普段はさほど動かない日本10年債が大暴騰。
それにより円買いが今年最大クラス、「為替介入」を凌ぐ勢いで強まった。
米ドルも大きく動くかと警戒されたがほとんど売買されず、13:00頃には…
- ドル円:437.5pipsの大暴落で安値を更新
- ユーロドル:54.2pips
- 豪ドル米ドル:82.5pips
- ポンド米ドル:90.3pips
- ユーロ円:462.3pips
- 豪ドル円:329.1pips
- ポンド円:540.0pips
と僅か1時間以内に凄まじい変動幅となったものの、ドルストレートはほとんど反応せず。円買いのみで相場が動いたことが分かる。
欧州時間では少し落ち着いたが、NY時間の後半ではまた円買いが強まる。NY大引け後には691pipsとドル円は約7円の大暴落を記録した。
以下は、黒田日銀総裁の声明。
「金融緩和の効果は副作用を上回っている」
「金融政策の枠組み・出口戦略の具体的な議論はまだ早い」
「YCCの修正は利上げではない」
「今回の修正は市場機能の改善でYCCを起点として緩和効果が円滑に発揮する為」
「YCCや量的緩和を見直すことは当面は考えられない」
「必要であれば躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる」
利上げではないが、利上げを示唆することを植え付けている。
コレまで幾度となく「急激な為替相場の変動は望ましくない」としてきたが、今年最初から最後まで一番急変動をさせてきたように思える。
この「急変動」「大暴落」で個人投資家は大きくロスカットされ、11月が最大損失額と証券会社の発表があったが、またその記録を更新した可能性は高い。
いずれにせよ年末最後まで「材料相場」は続きそうである。
トレーダーは警戒しながらやっていきましょう!
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