同じ証拠金取引の仕組みであるため、FXと同じようなアプローチでのトレードが有効とされるCFD取引。MT5による商品CFDを提供しており、将来的にはフルカバー（完全Aブック）のFXも導入予定のAIゴールド証券北見悟志取締役にお話を伺いました。
北見悟志（きたみ さとし）氏プロフィール
銀行間為替仲介、金利スワップ仲介からFXの事業開発、代表取締役まで歴任。金融市場の現場と経営に精通し、現在AIゴールド証券で店頭デリバティブ業務を担当する取締役。
対面営業が強みのAIゴールド証券
編集部 AIゴールド証券の成り立ちを教えてください。
北見 2005年12月に東京コムウェルFX株式会社として設立された弊社は、2008年10月に商品先物業を中心に展開してきたカネツホールディングスグループの一員となりました。その後、カネツFX株式会社、カネツFX証券株式会社と商号を変更しつつ、同グループのカネツ商事株式会社より商品先物取引に係る業務を承継し、2020年10月に現在のAIゴールド証券株式会社となりました。今年は店頭商品デリバティブ取引事業を開始いたしました。
この他くりっく365、くりっく株365、大阪取引所などの取引市場商品を、主に対面営業でお客様へきめ細かくサポートする金融商品取引会社でございます。特にくりっく365は11月3日からインターネット取引において手数料をゼロ円にしました。この後ご紹介するMTcXでも、取引手数料、口座管理料は原則無料となっております。
金・商品CFD市場を健全に育てたい
編集部 MTcXとはどのようなサービスなのでしょうか。
北見 MTcXは弊社がMT5をベースに提供している商品CFDの店頭デリバティブ取引です。現在は金（ゴールド）・銀・プラチナ・原油など全16銘柄を取り扱っております。特に金は取引量が圧倒的で、2025年に大幅な価格上昇が見られたことからも、高い注目が集まっています。
また、MT5対応のEA（自動売買）を利用できる環境も提供しております。FXではEAの利用も盛んですが、商品CFD市場ではまだ裁量取引が主流で、EA市場の成熟はこれからです。そこで、透明性の高いMT5環境を弊社が用意すれば、EA利用者が安心して開発・運用できることになります。こうした形で、金の市場を中心に「商品CFDでEA市場を育てる」ことが一つの使命だと考えております。金は世界的に取引が活発で、2025年には価格が2倍近くに上昇しました。その背景には、安全資産としての需要やインフレ、中国の外貨戦略などの複合要因があります。
こうした盛況な市場では、不健全な手段で顧客を増やそうとする者も出てくるもの。そこで弊社は金・CFD市場そのものの健全な発展への寄与を目指しています。正規の国内業者として「公正な取引環境」「法令に準拠したサービス提供」「MT5による透明性の高い自動売買環境」「EA開発者やインフルエンサーとの協力」といった形で、ユーザーが安心してCFDを取引できる「場」を整えていくつもりでございます。また、金と円、金とドル、金とETFなど、複数市場の価格差を利用した戦略など、商品CFDならではの魅力も広く紹介し、市場全体が成熟していく一助になりたいと考えております。
FX市場参入と経営哲学。市場は顧客が勝ててこそ
編集部 御社が将来的にFX市場へ参入する方針だと伺いましたが、どのような形を構想されているのでしょうか。
北見 現在は申請段階ですが、将来的にはFX事業を主軸にしたいと考えております。その際には「完全Aブック」での運用を貫く所存です。資本関係のない独立したカバー先と提携することで、「顧客が勝てば会社も成長できる」という、本来の意味でのフルカバーを目指します。
私どもには「顧客に不味いラーメンを食べさせないようにする」という経営哲学があります。たとえば年末年始やクリスマスのような、市場が極端に薄く、スプレッドが広がる時間帯に取引を開放していると、顧客に不利な約定も出てしまいます。弊社はそうした「不味いラーメンしか提供できない状況」の場合は取引時間を短くするなどの選択をすることも結果的に顧客の損失を防ぐことになると考えています。「顧客を育てる」「顧客が勝ち続けられる環境を整える」という弊社の理念に基づく考え方です。
編集部 『外国為替』の読者へ、一言お願いします。
北見 FXとCFDは、本質的には同じ仕組みです。FXは通貨と通貨、商品CFDならモノと通貨。どちらも汎用性のある二つの価値を比べ、その交換レートを取引するという点では同じ構造を持っています。ですから、FXしかやったことがない方も、ぜひ一度商品CFDの世界を覗いてみてください。FXの経験があるならばなおさら、新しい市場にも進出してみてほしいと願っております。
インタビュー日◎2025年11月14日
AIゴールド証券の特徴とポリシー
①20年の歴史を持ち、対面営業に強み
②くりっく365インターネット取引は、手数料が0円！
③CFD取引はFXと同じ仕組み。特に最近金市場が盛り上がっているため、MT5を通じて、FX投資家の皆様にもぜひ経験していただきたい！
④FX市場への参入も準備中
⑤フルカバーはAIゴールド証券のポリシー。顧客の成功が会社の成長につながる！
▼店頭商品デリバティブ取引におけるリスクについて▼
◆当社の提供する店頭商品デリバティブ取引は、預託いただく証拠金に比べて大きな金額の取引が可能な「レバレッジ取引」です。 取引を維持するために、相場の状況によっては追加で証拠金を預けていただく必要が生じることがあります。 ◆価格の変動により損失が発生し、預託した証拠金を上回る損失を被る場合がありますので、十分ご注意ください。 ◆当社の提供する店頭商品デリバティブ取引におけるレバレッジは20倍です。 ◆取引画面に表示される買付価格(Bid)と売付価格(Ask)には差(スプレッド)が生じます。 ◆1取引単位の取引に必要な証拠金の計算式 必要証拠金（円)＝取引数量（Lot)×取引単位×商品価格（USD)×為替レート（USD/JPY）÷20（レバレッジ倍率）(取引単位は銘柄により異なります) ◆取引手数料は無料です。 ◆預け入れ証拠金が10億円を上回る場合、年利0.05％の口座管理料がかかります。
【注意事項】
・口座開設には所定の条件・審査があり、審査の結果によっては、ご希望に沿えない場合がございます。 ・当社が提供する取引を開始するにあたっては、 当社から交付される契約書類等に記載された内容を十分にご理解いただいたうえで、ご自身の判断と責任においてご利用ください。 ・誠に勝手ながら当社のサービスは、税務上の居住地国が日本である日本居住者のみに提供しております。 また、米国籍、米国居住者の方は口座開設いただけません。予めご了承ください。 ・各商品のリスクについての詳細は弊社HPをご覧ください URL:https://www.aigold.co.jp
【金融商品取引業者・商品先物取引業者】
AIゴールド証券株式会社 東京都中央区日本橋久松町12番8号 TEL：03-6861-8181
金融商品取引業者登録番号：関東財務局長（金商）第282号
加入協会：日本証券業協会会員、一般社団法人金融先物取引業協会会員（会員番号1173）、日本商品先物取引協会
【苦情受付窓口】
・AIゴールド証券株式会社（お客様相談室）0120-94-5797（平日8：30～17：00）
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お問い合わせは問い合わせフォーム( URL:https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=lak-mdrbkd-b791ae3a37eb696679c594fdbf1b0196 )よりご連絡いただくか、AIゴールド証券（0120-94-5797／平日 8:30～17:00）までご連絡ください。
FX雑誌「外国為替」vol.17
発売：2025年12月22日（月）
定価：980円（本体891円）
