11月3週目の為替相場振り返り
11月3週目の振り返りから…。
前週の11月2週目は、ドル円が今年最大の変動率となる9円以上(約910pips)の下落を見せた。
気になる3週目も毎日しっかり動き、週明け11月14日(月)から11月18日(金)まで今年の平均変動率を連日上回っていた。
不気味だったのは、急激に日経225も米国株もまったく動かなかった点。
しかし、米長期債は活発に動き乱高下することが多く、それに連動しドルも売買激しく荒く動いていた。
特にNY時間は急変動が目立っていた印象を受けた。
ドルインデックスを見ると、11月4日(金)の米雇用統計をきっかけに明確にドル売りが強まり、11月10日(木)の米CPIでさらに売り込まれているのがわかる。
今週は1日だけドル売りが強まる日もあったがほぼ横ばいで終わった。
2022年、ドル円の着地点は?
上のグラフは直近約6カ月間の通貨強弱グラフ。ドルだけが強く買われ続けていたが急激に売り戻されているのに対し、円売りはやや買い戻されている程度である。
ユーロはほとんど影響がないのがわかる。
いよいよ年末相場に入っていくが、ドル円の着地点はどのレートなのか? 誰もが気になるところだ。
まさかの150円台に戻って終わるのか!?
それとも130円台後半~前半と下で終わるのか!?
ドル売りの流れが続けば上がるのは厳しいと考えられるので、140円台前半~130円台後半のレンジが妥当なところだ。
私は自分の引いている上昇平行チャネルから下に抜けるのかどうか、しっかり見定めてやっていきます。
ユーロドルは今年の長いダウントレンドから、明確に上昇へと切り替わってきたが急上昇となっており、何度か強めの押しがありそうである。
ユーロはそこまで買われておらず、ほぼほぼドル売りの力で上昇している感じ。
いつまでも上げられるかはまだまだ微妙なので注意して買っていきたい。
11月4週目は様子見が賢明か
先日の11月17日(木)にFRB投票権のある高官や連銀総裁の発言では、FF金利(フェデラルファンド)は更に上方修正すべき内容があったり、そこまでは必要ないとの内容など、今までとは違い幅広いコンセンサスで、やや「1枚岩」では無くなった印象。
もちろん金利誘導目標はかなり上で間違いなさそうではあるが、12月FOMCでは0.5%以下の利上げの可能性は出てきそうで「サプライズな結果が」怖い。
投資家はポジションを持たずに見守るのが賢明だろう。
- 11月23日(水) 勤労感謝の日で祝日により日本市場休場
- 11月24日(木) 感謝祭祝日により米国休場
- 11月25日(金) 米国ブラックフライデーにより取引時間短縮
など、通常営業は週明け2日間しかないのでお忘れのないように!
FX雑誌「外国為替」vol.13
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