先週に続きまたもや教科書に間違いなく載るような歴史的な相場となりました!!
7月最終日から8月の始まりは凄まじい相場の「終わりの始まり」と言いましたが、まさにその通りの結果に。
※詳しくは前回の記事をご参照ください。
世界中が大混乱となり日経平均は上チャートのように、つい先日につけた7月11日の天井、史上最高値からあっという間に28%を超える大暴落となってしまう!
今週も先週に引き続きパニック売りはアルゴリズムも要因か凄まじい加速となり、見ているのが恐怖に感じるほどの猛スピードで下落しました。
たった1日での暴落幅は史上第2位となり、翌日の戻しは史上最高記録の上昇幅を記録。(債券市場などもあわせたら)2日間でサーキットブレーカーが何度も実施されるほどでした!
週末まで激しい乱高下は収まることはなく、翻弄され巻き込まれた投資家は多いはずです。
世界的な暴落は円キャリーの巻き戻しにより起きたといえるでしょう。わずか0.15%の利上げで政策金利を「0.25bp」にしただけでココまで荒れることになろうとは日本政府も日銀も世界中が予想できませんでした。
前回の記事でも触れた恐怖指数VIXが急騰してきて20を久しぶり超えたとしていましたが、一瞬で65を超える大暴騰はコロナショック以来、2020年の3月ぶりとなりました。
S&P500から算出されるコレがいかに凄まじいボラティリティを出したかの証明にもなっています!
とてつもない急激な円の買戻しはJPモルガンによれば約50%~65%程度で、まだまだココからの巻き戻しが強まる可能性を示唆しました。
ドル円レートは今年の始値140円に迫る勢いで急降下しましたが、なんとか141円台を死守し大きく反発。しかし145円台からは失速したものの150円台には戻せず暗雲が立ち込める展開に。再び下落する可能性も秘めています。
今まで世界中の投資家やトレーダーは一方的な円安相場でやりやすかったとしていた人も多かったでしょう。非常に難易度が高まりやりにくい相場へと変貌しつつあるのではないでしょうか!?
日銀は急激なタカ派姿勢からハト派っぽい姿勢に変わりましたが、一時的な火消しの発言には責任をもってほしいものです。些細な発言が相場を大きく動かしてしまうことが非常に多く、荒れ相場の元凶とまでSNSでは言われています。今後も要人発言には気をつけたいところです。
1週間の通貨強弱でも円買いが急激に起こり、強弱も激しかった感じです。米長期債の強い下落から米ドルが売られ気味なのは間違いありません。円と米ドルの乖離が再び強まればトレンドも強まるでしょう!
8月に入って数日しか経っていませんが、とてつもない相場の変動が続いています。週末の9日(金)はようやく1週間ではかなり落ち着いてきましたが、翌週の東京時間が一番動くようであればまだまだボラティリティの高い相場は続くと思ったほうがよいでしょう!
8月第3週目の相場となる8月12日(月)からの注目すべき材料などは次のとおりです。
■8月12日(月)
日本休場
■8月13日(火)
21:30~米国生産者物価指数PPI
■8月14日(水)
15:00~英国消費者物価指数CPI・生産者物価指数PPI・小売物価指数RPI
21:30~米国消費者物価指数CPI
■8月15日(木)ゴト日
15:00~英国GDP・貿易収支・鉱工業生産指数・製造業生産高
21:30~米国新規失業保険申請件数・小売売上高
■8月16日(金)
21:30~米国住宅着工件数
23:00~ミシガン大学消費者信頼感指数
などとなっています! 8月アノマリーの記事もあわせて参考にして下さい。
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定価:980円(本体891円)