まずは先週の振り返りです。
新年相場が始まり、早いもので1月も3週目を終えました。
ドル円レートは前週も上昇一辺倒で年初来高値を更新し続け、週足でいう3本連続の陽線で終わりました。148円台半ばを超えてすでに年始から約8円(800pips)の上昇となったにも関わらず、日銀も財務相も口先介入と思えるような発言どころか何も触れてこない始末。
週末19日(金)の午前中にようやく鈴木財務相が発言しましたが、2022年や2023年となにか基準が変わったのか、あいかわらず理解できません…。いずれにしても鈴木財務相が発言した瞬間は20pipsほど下落して反応しましたが、その後はバカにするかのようにさらに円安を強めたようにも見えます。
1週間の通貨強弱からドルと円を見てもキレイに上下に乖離しており、決して強くはありませんが、ドル買い円売りが継続し続けていたのが分かります。
新NISAが始まり、再び海外勢力の日本株買いが要因といわれている日経225の上昇とも逆相関しっかりで、円安の流れは今年もこのまま止まらないのか!? ドル円は150円台が目前に迫ってきています。
「為替介入」を警戒せざるを得ないトレーダーにとっては150円台は目が離せない水準です。来週23日(火)に控える今年初の「日銀金融政策決定会合」は波乱の展開となるのか!? 可能性は十分にありえるでしょう!
上記のようにドル円・ユーロドル・ユーロ円と、いわゆる対円・クロス円とドルストレートのボラティリティを分析すると一目瞭然で、ドル円やクロス円のボラがいかに高すぎるのかが分かります。どちらの通貨ペアがやり易いのか!? 判断材料になるのではないでしょうか。
1月第4週目、1月22日(月)からの注目指標や材料は次のとおりです。
■1月23日(火)
時間未定~BOJ日銀政策金利&声明発表
15:50~植田日銀総裁の定例記者会見
■1月24日(水)
17:15~仏PMI速報値
17:30~独PMI速報値
18:00~EU PMI速報値
18:30~英PMI速報値
23:45~BOCカナダ中銀政策金利&声明発表・米国PMI速報値
■1月25日(木)ゴト日
22:15~ECB政策金利&声明発表
22:45~ラガルドECB総裁の定例記者会見
22:30~米国GDP速報値・米国新規失業保険申請件数
24:00~米国新築住宅販売件数
■1月26日(金)
22:30~米国個人所得・支出・PCEデフレーター
などとなっております。ぜひ参考にしてください!
※1月アノマリーの記事も参考までにご活用ください!
FX雑誌「外国為替」vol.14
発売:2024年12月23日(月)
定価:980円(本体891円)