今年2022年のボラティリティは、長いFXの歴史の中でも驚くレベルで、騰落率の首位を独走するのが「ドル円」なのもその象徴かもしれないですね。
その中でも8月1週目は今年最大変動率を叩き出しました(週足)
「夏枯れ相場」どころじゃないですよね。
しかし、例年通りの「9月アノマリー」は・・・・
株式市場を軸に「大相場の月」とされ、「夏枯れ相場」も英国サマーバンクホリデー(8月最後の月曜日)・米国レーバーデー(9月5日)両国の祝日明けと共に完全に終了し、それで相場が活性化する傾向にあります。
もうひとつは、日本企業の中間決算で資金の引き上げ(レパトリエーション)が始まり、ドル円は下落傾向に強いとされます。
過去21年間では65%程度あるそこそこ強いアノマリーで、持続すれば10月・11月もトレンドは続くことも多いです。
しかし今年は、そもそも3月2週目以降はずっと大相場なので、9月もその流れは続くだろうという感じでしょう。
図1のようにドル円9月過去10年間のデータでは平均変動率は354.94pips、図2のようにユーロドルは393.56pipsとなっており、どちらもココまで平均値を大きく上回ったボラで動いています。
よって最低300pips以上は動いてくると想定できますので、ドル円は140円を軽く超えてくる、ユーロドルはパリティ割れの安値をさらに更新してくる可能性があると予測できます。
【重要な材料】
9月の重要な材料といえば米国FOMC政策金利もECB政策金利もあり、本当にFRBもECBも0.75bp以上の利上げをしてくるのか!?
ドル買い・ユーロ買いのぶつかり合いになるかも注目!
たとえ大きなトレンド相場の波に遅れても、焦る必要はないので、しっかり乗っていきましょう!
FX雑誌「外国為替」vol.13
発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)