「外国為替」編集部新人の佐野です!
第1回は「そもそもFXとは何か」がテーマでしたが、第2回は「FXを始める準備」をテーマにしたいと思います。
【1】FXを始めるための準備
おおまかに分けて、FXを始める準備には二つあります。「口座開設」と「証拠金の入金」です。
1.口座を開設する
FXの取引口座の基本的な開設手順は以下のようになります。それほど複雑なものではありませんが、本人確認を求められます。有効期限内の身分証明書を用意しておきましょう。
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2.証拠金を用意する
証拠金とは?
証拠金とは、FX取引をするときに必要な最低限の資金を指します。この口座に入金した証拠金を担保として取引を行うことになります。FXでは、この証拠金にレバレッジをかけることで、少額の投資で多額の取引を行うことができます。
5,000円程度の少額の証拠金からでも取引を始められるケースもあります。レバレッジの倍率を引き上げることで、少ない元手から大きな利益を狙うこともできますが、高レバレッジはハイリスクハイリターンです。リスクについてもよく知っておく必要があります。
証拠金はどれぐらい入れておけばいいのか?
取引会社によって証拠金維持率が設定されている場合もありますが、目安としては「最大で負けてもいい金額」を設定するのがよいとされています。生活費を投資につぎ込むのではなく、使ってもいいお金を投資に回すのです。
人によって考え方は異なりますが、一般的には…
・「余っているお金」
・「無くなっても大丈夫なお金」
・「すぐには使う予定のないお金」
が、投資に使えるお金と言えます。これを証拠金として入金しましょう。
以下に、投資に使えるお金の目安を示しておきます。
証拠金は一定に保つべし
FXには、損が膨らむと取引が強制終了するルールがあります。たとえば、1ドル=100円の時、証拠金10万円、レバレッジを10倍に設定すると、100万円で1万ドルを買うことができます。
ところが、為替が急に変動して、1ドル=97円になってしまう(円高ドル安)と、せっかく買った1万ドルの価値が97万円に下がってしまいます。この時、口座にある証拠金の設定残高には3万円の損失が発生します。まだ売買を確定させていない状態での損失ですから、これを「含み損」と言います。
含み損によって証拠金残高が設定金額を下回ってしまうと、FX会社から、「証拠金残高を保って下さい」と警告がきます。この警告のことを「マージンコール」といいます。この時要求される証拠金の追加を「追加証拠金、略して「追証(おいしょう)」といいます。
マージンコールが起こった場合は、警告に従って口座の証拠金を補充するか、取引を一部決済して、取引額の規模を小さくする、といった対処が必要になります。
対処をしないままで損失が拡大すると、強制的に自動決済「ロスカット」がされます。含み損の額がそのまま決済されてしまうので、先程の例だとそのまま3万円の損失が発生して、証拠金残高が7万円に減ってしまいます。
※ロスカットは、口座にある資金がこれ以上減らないように守ってくれるシステムでもあるので、口座の資金がゼロになったり、マイナスになって借金が作られたりすることはありません。
【2】FXは何を使って学ぶ?
今の時代、ネットを探せば情報はいくらでも転がっていますが、漠然と探すにはインターネットの海はあまりにも広大……途方に暮れてしまうことは避けられないでしょう。
私の場合は、知人から紹介してもらったこちらを参照しています。シンプルでのめりこみやすくてよかったです!何度も読み返して理解を深めています。
ゼロから始める! マンガFX入門(高橋書店 2019/1/28発売)
【3】次回の予定
・FXのリスクにはどのようなものがある?
・FXの目標設定はどうしたらいい?
※予定には変更がかかる場合がございます。
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発売:2024年10月22日(火)
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